企業誘致や起行を促す福岡と東京・渋谷ですが最近は沖縄も加わり日本国内はいよいよ本格的なエンジニア不足を加速しています。

エンジニア不足の中でも比較的に簡単はCSS/HTMLというウェブサイトを制作するエンジニアも不足してきており、それよりも高度なRuby/PHP/Java/Object-C/C#/Swiftに至っては海外の企業も含めて信じられないくらいの人材争奪戦になっています。

反対に新卒一括採用で見る文系大学生の就職難は悲劇的です。ウェブでのリサーチを駆使し、ブラック企業と呼ばれる非・近代的な企業への就職を避けるために必死です。就職先がないが、それにより足元を見られないようにするために必死です。

 

死にそうな私立文系の学生の顔をよそに、国立系の情報科学や、理学系などの学生は学生1名は10社も面接せずに就職先が決まり始め、すべての企業への面接が終わることには、内的先をどこに決めるか、迷うくらいです。

 

この傾向は別に大学のランクだけの問題ではありません。どちらの大学の学生の入学時の偏差値は予備校やウェブサイト上では「52」程度の大学の話です。大学入学時には同程度だった学生が、一体なぜ、このような大きな差になったのでしょうか?

 

最大の原因は2011年くらいから企業が必要な人材の質の変化が挙げられます。

Google社のレポートによるとそれまで商品を購買する人の行動はFMOT(エフモットFirst Moment of Truth) からZMOT(Zero Moment of Truth)という事実が明らかになりました。

*参考 0を意識した戦略立案は常識

それまで商品を営業マンやテレビCMなどのマスメディア媒体で行って広告活動をしていた企業群にとって、とある事実は前々から指摘されていましたが、Google社のレポートはその裏付けになりました。

とある事実とは「テレビCMなどのマス広告の有効性の低さ」です。新聞・テレビ・ラジオなど既存の広告塔の効果が低下してきている上に、コストが大きくなって経営を圧迫していることです。

ウェブ広告の伸びとマス媒体の広告費の相対性は各所で指摘されています。

 

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*参照 株式会社ナンバーさま 経産省広告売上推移(経済産業省・特定サービス産業動態統計調査)より

これは海外でも日本国内でも「ZMOT」の段階からの消費者へのアプローチを意識した広告戦略を構成する上で当然であり、ウェブ広告の費用は伸び続けていますが、テレビや新聞などの既存の4大広告の費用の落ち込みは37.000億円から最悪期は27.000億円近くまで落ち込み、約25%も10年間で削減されたことがわかります。

対してウェブ広告の費用は右肩あがりに成長しています。

2005年の3770億円程度から2014年には10000億円の大台に乗り、企業が四大広告からウェブ広告へ費用をシフトしたことが明確になっています。

既存の四大広告とウェブ広告では広告の方法で質が違います。

テレビ広告はご存知の通りCM、つまり動画です。対してウェブ広告のメインは記事広告やSEOやSCOなどの検索対策などです。

この部分でも大いに必要な人材の質の違いが読み取れますが、2015年になると日本でも「コンテンツマーケティング」が注目を浴び始めます。つまり企業が自ら発信する時代になりました

この「自ら」というところがポイントです。

企業は自社内に記事を書くライターや、デザイナー、編集者を抱え込むようになったのです。

それまで出版社や外部に委託していた業務を自社サイトを通じて発信を開始しました。

このことがウェブサイトを構築するエンジニアを抱え込む要因になり、それまで浮遊していたエンジニアはほとんどが企業に抱え込まれてしまいました。

ウェブサイトを構築する技術自体は真面目に勉強すればさほど難しいものでもありません。

冒頭に挙げた偏差値52くらいの大学でも、ウェブサイトを構築する技術があればある程度は企業からの「引き」があるはずです。

もちろん、数社からの内定をもらうような人材になるには、複数の技術を習得することが条件になるでしょうが、それも大学の4年もあれば十分な時間と言えます。

文系の大学に行くのであれば、英語をスラスラと会話できる程度の語学力を要求されるようになるのは当然のことで、企業からの人材の能力の要求は天井知らずに上がっています。

「礼儀やご挨拶よりも、手に染み付いた技術」

内定が取れない学生は、評価されるに値する資格なり技術を持っていないだけです。

エンジニア不足から垣間見れる就職活動の格差は福岡でも残酷な格差を生んでいるようです。

 

しかしエンジニア不足と言いつつも、中途採用時にはそれなりのハードルが存在します。

次回へ続きます。