人口減少・空室時代の賃貸経営、個人大家ができること
「人口減少で賃貸はもう厳しい」── そんな話を耳にして不安になる大家は少なくありません。たしかに人口や世帯数の動向は、賃貸経営の前提に関わる大きなテーマです。ただ、大家が向き合うべきは「コントロールできないこと」を嘆くことより、「コントロールできること」に集中すること。この記事では、空室時代に個人大家ができることを、一般的な観点から落ち着いて整理します。
1.「全国一律で減る」わけではない
人口減少はマクロでは進むとされますが、地域差が非常に大きいのが実態です。需要が縮む地域がある一方、人口や世帯が維持・増加するエリアもあります。「日本全体で減るから自分も終わり」と一括りにせず、自分の物件がある地域の実態を見ることが出発点です。
2.コントロールできないこと/できること
人口動態や金利、景気は、大家個人にはコントロールできません。だからこそ、自分でコントロールできることにエネルギーを向けるのが賢明です。
3.① 立地と需要を直視する
まず、自分の物件のある地域の賃貸需要を直視します(→記事68 物件選び)。入居者層・周辺の競合・空室の動向を客観的に把握することが、対策の前提です。需要が縮む地域では、後述の出口の検討も視野に入ります。
4.② 選ばれる物件にする(差別化・管理の質)
供給が多い・需要が縮む環境では、「選ばれる物件」になることが一層重要になります。これは大家がコントロールできる領域です。
派手な策より、基本を継続できるかが長期では差になります。
5.③ 長期保有か出口かを見直す
地域や物件によっては、保有し続けるより出口(売却・建替・用途転換など)を検討したほうがよい場合もあります(→記事74 出口戦略)。これは悲観ではなく、資産を守るための前向きな見直しです。所有期間と税金(→記事64)も踏まえ、専門家と検討しましょう。
6.記録が「冷静な判断」を支える
不安なときほど、感情ではなく事実(数字)で判断したいものです。各物件の収支・空室・費用が記録されていれば、「どの物件が健全で、どれが見直しを要するか」を冷静に把握できます。
空室時代でも、すべてが暗いわけではありません。人口・市況は変えられなくても、管理の質・募集・コスト・保有方針は大家が選べます。地域の需要を直視し、選ばれる物件を地道に保ち、必要なら出口も見直す ── その判断を、記録した事実が支えます。
大家賃貸ノートは、物件ごとの収支・空室・費用を記録できます(市況や需要の予測は行いません)。各物件の実態が見えれば、保有・改善・出口の判断を感情でなく数字で行えます。データは国内に保存し、端末ロックで守ります。まずは無料でお試しください。
App Storeで大家賃貸ノートを見る※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、市況・賃貸需要の予測や、投資・売却の判断を助言するものではありません。判断はご自身の責任で、必要に応じて専門家にご相談ください。
1980年生まれ、福岡県出身。西南学院大学卒業。3児の母。子育てをしながら義母の不動産会社のサポートを行っている。