契約満了6ヶ月前にやること(更新・更新拒絶の通知)
「気づいたら契約満了が目前で、慌てて対応した」── これは多くの大家が経験する失敗です。賃貸借契約の満了が近づいたら、余裕をもって動くことが大切です。この記事では、契約満了の前にやるべきことを、普通借家・定期借家それぞれの通知のタイミングに沿って整理します。更新の記録を残す重要性についても触れます。
- 普通借家:更新するか/更新拒絶か(拒絶には正当事由が必要)を早めに判断し、通知は所定の期間内に行う。
- 定期借家:期間満了で終了。契約期間によっては満了前の「終了通知」が必要。継続は再契約。
- 共通:遅くとも満了の半年前には動き出し、更新内容は更新合意書(書面)で必ず残す。
1.普通借家と定期借家で異なる「通知のタイミング」
契約の種類によって、満了に向けた動き方が異なります。
- 普通借家:更新を拒絶する場合、一定期間前までの通知が必要とされます。ただし、通知だけでは更新拒絶はできず正当事由も必要です(→ 正当事由の記事)。更新する場合は、条件の確認・合意を進めます。
- 定期借家:期間満了で終了しますが、契約期間が一定以上の場合、満了前の所定の期間に終了の通知が必要とされることがあります。継続してもらう場合は再契約の手続きを取ります(→ 定期借家の記事)。
いずれも「満了の少し前」ではなく、数ヶ月前から準備しておくのが安心です。
2.満了6ヶ月前に確認すること
目安として、満了の半年前くらいには次のことを確認しておきましょう。
- 入居者に継続の意思があるか
- 更新する場合の条件(家賃・更新料など)
- 更新の区分(自動更新/合意更新/更新なし)と契約内容の整合
- 更新しない場合の段取り(通知の時期・方法、専門家への相談)
半年あれば、入居者とのやりとりや、必要なら専門家への相談にも余裕をもって対応できます。
3.更新する場合:更新合意書を残す
更新する場合は、更新後の条件を明確にし、更新合意書などの書面で残しておくことが大切です。「口頭でなんとなく更新」だと、後で条件をめぐって争いになることがあります。更新のたびに書面を残し、契約にひもづけて保存しておきましょう。
大家賃貸ノートでは、更新合意書のひな型を作成でき(法的有効性は保証しません)、各更新の書類を契約にひもづけて蓄積できます。
4.更新しない場合:正当事由・終了通知の注意
更新しない(退去してもらう)場合は、契約種別ごとの注意があります。
- 普通借家:通知期限を守るだけでなく、正当事由が必要。立ち退きを検討するなら早めに専門家へ。
- 定期借家:終了通知の時期・方法に注意。継続なら再契約の手続き。
5.通知と書類を「仕組み」で管理する
更新対応で失敗しないコツは、「満了日を登録して通知に任せる」+「更新のたびに書類を残す」の2点に尽きます。これを仕組みにしておけば、毎回慌てずに済みます。契約満了・更新は、年間スケジュール(→ 年間スケジュールの記事)の中でも特に見落としやすいポイントなので、通知での管理が効果的です。
大家賃貸ノートは、契約満了の前に大家本人へ通知し、更新合意書のひな型作成や、更新書類の蓄積に対応します(立ち退き交渉の代行はしません)。データは国内に保存し、端末ロックで守ります。まずは無料でお試しください。
App Storeで大家賃貸ノートを見る※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法律に関する個別の助言ではありません。通知の時期・方法や更新拒絶の可否は、契約内容・個別事情により、弁護士・宅地建物取引業者などの専門家にご確認ください。
1980年生まれ、福岡県出身。西南学院大学卒業。3児の母。子育てをしながら義母の不動産会社のサポートを行っている。