確定申告・税務⏱ 読了 約6分

不動産所得で経費にできるもの・できないものの考え方

「この支出は経費になるの?」── 不動産所得の確定申告で、いちばん迷うのがここです。この記事では、不動産所得の必要経費について「一般的な考え方」を整理します。ただし、最初に大切なことをお伝えします。ある支出が経費になるかどうかの最終判断は、税理士や税務署に確認するものです。この記事もアプリも、可否を「断定」することはしません。代わりに、判断の土台になる「記録」を整える考え方をお伝えします。

#確定申告#不動産所得#個人大家#経費

はじめにお読みください

必ずお読みください: 本記事は不動産所得の経費に関する一般的な情報提供であり、個別の経費該当性を判断・助言するものではありません。具体的に何が経費になるかは、必ず税理士または所轄の税務署にご確認ください。大家賃貸ノートは、支出を記録・集計・整理するツールであり、経費になるかどうかの判定は行いません。

01不動産所得の「必要経費」の一般的な考え方

不動産所得は「総収入金額 − 必要経費」で計算されます。必要経費とは、ごく一般的にいえば「その賃貸収入を得るために必要な費用」とされています。

たとえば、家事(私用)と兼ねている費用については、賃貸経営に対応する部分を合理的に区分する「家事按分」という考え方が一般に用いられます。ただし、どこまでが必要経費に当たるか、按分の方法が妥当かは個別の事情によって異なり、判断が必要です。だからこそ、画一的に「これはOK/これはNG」と言い切ることはできません。

02経費として挙げられることの多い勘定科目の例

不動産所得の申告では、支出を勘定科目ごとに整理します。一般に経費として挙げられることの多い科目には、次のようなものがあります(該当するかは個別事情によります)。

これらはあくまで「科目の例」です。実際にいくらを・どの科目で計上できるかは、内容や状況により異なります。

03判断が分かれやすい論点(あくまで紹介)

個人大家がとくに迷いやすい論点を、結論を出さずに紹介します。いずれも専門家への確認が安心です。

これらは「考え方」が存在するものの、個別の事実関係で結論が変わります。ネットの情報をうのみにして自己判断するより、記録を整えて専門家に相談するのが確実です。

  • 修繕費か、資本的支出か:同じ工事費でも、その年の経費(修繕費)になるものと、資産計上して減価償却するものに分かれる場合があります。税務上の影響が大きい論点です。
  • 家事按分:自家用車のガソリン代・通信費など、私用と兼ねる費用の按分の考え方
  • 家族への支払い:生計を一にする家族への対価の扱い
  • 交際費など:賃貸経営との関連性の説明

04いちばん大切なのは「記録を残す」こと

経費の可否を最終的に判断するのは税理士・税務署ですが、その判断には「記録」が欠かせません。いつ・何に・いくら使い、それが賃貸経営とどう関係するのか。この材料が揃っていれば、判断も相談もスムーズです。

大家賃貸ノートは、支出を次のように記録・整理できます(可否の判定はしません)。

  • 日付・金額(税込・税抜・税額)・取引先
  • 勘定科目・税区分(課税/非課税/不課税/免税)
  • 領収書の画像
  • 物件・ユニットとのひもづけ

05迷ったら税理士へ(記録があれば相談がスムーズ)

経費の判断に迷ったら、無理に自己判断せず、税理士に相談するのがいちばん安全です。その際、支出の記録と領収書が整理されていれば、相談も依頼もスピーディーに進みます。「判断は専門家と、記録はアプリで」── この役割分担が、結局いちばん確実で、安心です。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、税務・法務に関する個別の助言ではありません。具体的な判断は税理士・弁護士・税務署にご確認ください。