はじめにお読みください
はじめにお読みください: 本記事は記録の付け方に関する一般的な情報提供です。税務上の計上時期や判断は税理士・税務署にご確認ください。また、家賃滞納への対応については、後述のとおり大家本人ができる範囲に注意が必要です。大家賃貸ノートは記録・整理を助けるツールであり、入居者への督促送信や税務判断は行いません。
01家賃の帳簿に最低限必要な項目
難しく考える必要はありません。家賃の帳簿は、まず次の項目が押さえられていれば十分にスタートできます。
ポイントは、「請求した金額(期待)」と「実際に入金された金額(実績)」を分けて持つことです。この2つを分けておくと、未入金や一部入金がひと目で分かり、申告時の集計もトラブル時の確認も正確になります。
- ▸対象月:何年何月分か
- ▸部屋(ユニット):どの物件のどの部屋か
- ▸請求額の内訳:賃料/共益費/町会費/駐車場代
- ▸入金額と入金日:実際にいくら・いつ入ったか
- ▸状態:入金済/一部入金/未入金/滞納
- ▸メモ:遅れの事情、保証会社への連絡記録 など
02賃料・共益費・駐車場代を分けて記録すべき理由
家賃を「合計いくら」だけで記録していると、後で困ることがあります。賃料・共益費・町会費・駐車場代は、最初から分けて記録しておくのがおすすめです。理由は主に2つあります。
住居用の家賃は消費税が非課税ですが、駐車場の使用料などは扱いが異なる場合があります。合算で記録していると、後から分けるのが大変です。最初から分けておけば、消費税の集計が必要になったときもスムーズです。
共益費や駐車場代を分けておくと、「家賃そのものの収入」「付帯収入」が分けて見え、物件ごとの収支把握や、収支内訳書の記入もしやすくなります。
町会費のように、大家がいったん預かって町内会へ渡すだけのお金もあります。これらを混ぜずに記録しておくことで、「自分の収入」と「預かり・通過するお金」を区別しやすくなります。
03入金確認の運用(前家賃・月末締めの考え方)
家賃管理でつまずきやすいのが「いつの分か」という問題です。多くの賃貸借契約では前家賃(前月末までに翌月分を支払う)が一般的で、入金日と「何月分か」がずれます。
対象月と入金日を分けて持っておけば、「12月末に入った1月分」のような年またぎも整理しやすくなります。
- ▸「何月分か(対象月)」と「いつ入金されたか(入金日)」を別々に記録する
- ▸月末締めで「今月分はすべて入金されたか」を確認する習慣をつくる
- ▸年末・年始は、年をまたぐ入金の扱いに注意する(迷ったら税理士・税務署へ)
04未入金・一部入金・滞納の記録
家賃が予定どおり入らないこともあります。大切なのは、事実を淡々と記録しておくことです。
大家賃貸ノートの督促メモ欄は、あくまで大家本人のための記録・下書きであり、入居者へ自動で送信する機能はありません。「記録は残す。送信はしない」という考え方で設計されています。
- ▸未入金・一部入金:請求額と入金額の差が分かるように記録
- ▸滞納日数:いつから遅れているかを把握
- ▸対応のメモ:保証会社への連絡や、自分が取った対応の記録
05手書き・Excel・アプリ、どれがいい?
記録の方法は人それぞれです。それぞれの向き・不向きを整理してみましょう。
どれが正解ということはありませんが、戸数が増えてきた・書類もまとめて管理したい・スマホで片手で済ませたいという場合は、アプリが向いています。手書きやExcelとアプリの比較は、別記事でも詳しく扱う予定です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、税務・法務に関する個別の助言ではありません。具体的な判断は税理士・弁護士・税務署にご確認ください。